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What's a Frivolous Journal
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極めて私的な日常をとりとめもなく綴るブログです。ずっと休止したままですが・・・

by neoxac

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性別:♂
特性:温厚時々沸騰、人当たりはいい、バランスをとる、おせっかい、人見知り、涙もろい、考えすぎる、頑固
行動:打つ、泳ぐ、走る、観る、撮る、歌う、縫う、作る
天敵:宗教、権威、圧力、悪口、裏切り、束縛、ゴキ××
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++ モノの価格のつけ方
最近、カバンを作って売れるようになって、改めて価格設定の難しさを実感している。単純に考えれば、
価格=材料費+人件費+諸経費+営業経費(販売手数料)+利益

ってことになるのだろうが、モノが売れない時代、そうそう簡単な計算式ではなさそうだ。

いくら手間がかかってたって、買ってくれる人(気に入ってくれる人)がいなければ高くは売れないし、逆に手間はほとんどかかってないのに、オリジナリティがあって、需要があれば予想外の価格でも売れたりする。また、その商品をどれくらいの数を売るかによっても価格設定が変わってくる。薄利多売でひたすら数を売るのか、希少価値を売りにして特定層にアピールするのか。あとは相場ってものもあって、だいたい感覚的に上限はこれぐらいかな?ということも考慮しなければならない。価格を抑えるために(あるいは相場にあわせるために)、生産を海外に求めるのは当然の流れといえる。



普段デザインの仕事をしていると、直接形あるものを売るわけではないので、あまり意識はしていない(コンペや入札の見積は別)。作業項目があって、かかる日数(時間)がこれぐらいで、っていうところから簡易的に算定することが多い。しかし、実態がない仕事ばかりだし、相場はあってないようなものなので、どこかの会社や個人が信じられないような低価格を提示してくると、とてもじゃないけど太刀打ちできない。ただ、作ってから売るわけではないし、クライアントから予算を提示してくる場合も多いので、激安の仕事は断ったとしても、また別の割のいい仕事でカバーできたりする。

ところがカバンの場合は、お客様は一般の方。最初に提示する金額がとても大切。しかもモノの価値と価格のバランスってところにより気を遣わなければならない。

例えば薄マチトート。これはありそうであまり見かけないものらしく、そこそこの金額をつけているにも関わらず何個もオーダーをいただいている。作る手間もそれほど大変じゃない。一方で、試作品としてつくったミニトートは結構手間がかかる。そこから金額を設定したら、高いという印象を持たれたらしい。それは、同じような形のトートバッグは他にもたくさんあるからだそう。それこそ、雑誌の付録にすらトートバッグがつくご時世。つくりは本当にチャチだが、それで十分っていう人もいるってことだ。

それにお受験バッグ。こちらは大手デパートなどでも展開していることもあって、相場が結構明確なようだ。先日作ったお受験バッグは、実は薄マチトートよりも手間がかかっているにも関わらず価格は約6割。時給に換算すると・・・。だからこちらはある程度まとまった注文を受けて同時に効率よく作らなければとてもじゃないけど採算が合わない。色も抑えて同じ部品をひたすらまとめて作る。それでも製作時間を半分にするのは至難の業。100個とか注文があれば、物理的に一人では対応しきれないので、工場、もしくは内職の外注に出さざるを得ないが、10個、20個ぐらいで外に出してちゃ、利益は出ない。

だから一番大切なのは企画力だろう。手間をかけずにオリジナリティを出す。あるいはニッチな市場を探す。だけどそんなに簡単に物事は進まない・・・。
by neoxac | 2010-07-13 23:59 | 会社のお仕事
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